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紙パルプ産業と環境 2023

「脱プラ・脱炭素社会を支える産業へ」


 新型コロナウイルス感染症のパンデミックやロシアによるウクライナ侵攻など国際社会が大きな衝撃を相次いで受け、企業による国際的な経済活動は大きく制約されるようになりました。一方では地球温暖化や海洋汚染、SDGs(持続可能な開発目標)、プラスチック汚染対策などの取組みにも見られるように、世界における環境意識の高まりは一段と勢いを増し、新たな価値観による産業構造の再構築へと進みつつあります。企業が成長戦略を立てていくうえで転換点にあると捉えられており、そのなかで製紙業界は自然由来の資源による循環型産業としての利点を活かすことで、持続可能な社会の実現へ向け大きな役割を果たすと期待されています。
 わが国ではすでに業界を代表する日本製紙連合会が温暖化対策として2021年1月に「2050年の温室効果ガス排出を実質ゼロにする」という長期ビジョンを発表、SDGsへの貢献も今年3月「サステナビリティレポート2021」を公開して具体的な方向性を示し、またプラスチック汚染対策に関しては製紙各社により“紙”や木質バイオマスをベースにしたプラ代替素材の開発が積極的に行われています。さらに早い時期から古紙利用や植林などに取り組んできた業界として、環境問題への対応を融合させた高度な資源循環システムを実現させつつあります。
 弊社は長年にわたり“紙”を中心に据えた出版活動に携わってきた立場から、毎年『紙パルプ産業と環境』シリーズとして環境問題に焦点を当てた出版物を刊行していますが、今年の2023年版では『脱プラ・脱炭素社会を支える産業へ』と題し、紙パルプ産業における環境対応の現状を総合的に概観するとともに個々の問題を掘り下げて解説、今後の展望なども探ります。業界内に限らず関連他産業の企業をはじめ一般消費者、市民運動団体、官庁・公共機関など広範な対象の方々が紙パの実情に対する理解を深めるための有益な1冊として構成・編集し刊行致します。

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再生可能エネルギーや発電事業、バイオマス利用の可能性、古紙・森林の新たな課題を追う。

B5判・本文180頁

定価 2,200円(税込・送料別)

2022年8月18日

本書の内容

●紙パのカーボンニュートラルとSDGs
脱プラ・脱炭素/資源循環型産業として期待される紙パの新たな役割
CO2削減目標見直し/2030年度に13年度比で38%削減の高みを目指す
製紙のサステナビリティレポート/SDGsを踏まえ“エッセンシャル産業”としての訴求に注力
生物多様性保全/製紙業界の社会的責務として更なる取組みの深化を
ASEAN諸国の気候変動対策/各国がグリーン成長プログラムを策定
私はこう考える/地球環境と紙メディアの価値について 環境経営士® 木村 篤樹

●プラ代替で発揮される木材利用の技術
プラスチック新法/木質資源利用の産業として新たな成長戦略に
私はこう考える/脱炭素・循環経済の実現に向けたセルロースナノファイバーの利活用 環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 地球温暖化対策事業室室長 加藤 聖
私はこう考える/リグニンの分離と利用技術について 岩崎 誠
私はこう考える/中国製紙産業にとってのチャンスと課題 ─ カーボンニュートラルの実現へ向けて ─ 中国紙パルプ研究院有限公司, 中国造紙雑誌社 副社長 劉 振華

●転換点迎えた日本の古紙利用
インタビュー/法規制で大きな山を越える古紙持ち去り問題対策 全国製紙原料商工組合連合会 栗原 正雄 理事長
インタビュー/古紙不足時の対応を真剣に考えるべき時機が到来した 古紙再生促進センター輸出委員会 中道 徹 委員長(国際紙パルプ商事 執行役員 製紙原料営業本部長)
古紙センター/ 地方自治体の紙リサイクル施策調査 各自治体で異なる「雑がみ」の排出区分

●変化する世界の原燃料事情
インタビュー/コロナ禍で低空飛行が続いたがトータルの利益は確保できている トーチインターナショナル 龍 国志 社長
世界の古紙需給/コロナ禍で数量が減少も、回収率・利用率は上昇した20年
付表1/世界の国・地域別古紙需給(2019~20年)
付表2/世界各国の古紙回収率・利用率試算(2019~20年)
木質バイオマスの利用/エネルギー、マテリアルの両分野で活用が広がる
私はこう考える/発電用バイオマス燃料に関する欧州の動向 北越コーポレーション㈱ 環境統括部 中俣 恵一

●データで見る紙パの環境対応
産業廃棄物対策/最終処分量・有効利用率いずれも目標クリア
エネルギー/引き続き全体的に“バイオマス燃料”へ移行
違法伐採対策/消費者の環境意識に応え継続的モニタリング
環境関連ニュース・ダイジェスト (2021年5月〜22年4月)

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