紙パルプ 日本とアジア2026
近年は、新型コロナウイルスによるパンデミックやサプライチェーンの混乱、石油や原材料の高騰、ロシアのウクライナ侵攻など世界経済にとってマイナス要因が立て続けに発生し、長引く中国経済の停滞も暗い影を落としています。国内基盤を強化しながら海外事業拡大を目指してきた多くの企業が、従来とは違った視点からの事業展開が求められている状況と言えます。
紙パルプ産業および関連産業では国内の需要変化に対応した事業構造転換を進めるとともに、海外事業にも注力、とくに経済成長が期待できるアジアでの市場拡大を図ってきました。最近の世界における経済情勢の変化を背景に、中国製紙は量的拡大から品質追求や資源・エネルギーの高効率利用などでの競争へと移行しつつあり、世界の紙パにとっての“成長エンジン”は東南アジアやインド、中央アジアが担っていこうとしています。そうしたなかで日本企業が戦略の迅速・柔軟な軌道修正を続けていけば新たな可能性を拓くことができ、ポテンシャルを発揮する機会も増えると考えられています。
弊社ではアジア紙パルプ産業の高い成長性を踏まえ2004年から単行本企画『紙パルプ 日本とアジア』の刊行をスタート、版を重ねるに従い多方面から高い支持を得る好評企画となりました。同書は国内はじめアジア主要国の紙パルプ産業を概観するとともに、弊社が長年培ってきた国際ネットワークを駆使しボーダレス化するアジア市場の課題と展望、主要紙パ企業の動向、関連業界の動向などを把握できるようにし、各企業のアジアビジネスに役立つものとしています。
今回刊行した『紙パルプ 日本とアジア2025』においても最新の情報・データにより内容を一新、中国造紙学会、中国造紙協会や韓国、台湾、東南アジア諸国などの関連団体の協力によりデータ充実化を図りました。さらに、中国をはじめアジア諸国を対象にした実用的ダイレクトリーとして活用できるよう、日系進出企業の情報なども更新・追加しています。

日本および中国をはじめとするアジアの紙パルプ産業について最新データを駆使し解説。進出日本企業の基礎データも収録。
B5判・本文192頁
定価 11,000円(税込・送料別)
2026年1月14日
本書の内容
Ⅰ.流動化するアジア情勢と日本の製紙産業
・「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想から見た日本の製紙産業の新たな可能性
東京大学名誉教授、日本印刷学会元会長 尾鍋 史彦
Ⅱ.不確実な国際環境でのアジア成長の鍵
・アジア各国の経済・産業動向
・米・関税ショックと中国・デフレ輸出の狭間で日本は何を目指すべきか
・第8回 アジア紙パルプ産業会議
Ⅲ.アジアの成長担う日中製紙の新たな役割
・日本/紙の利点を広くPRして底堅い需要をキープする
・中国/一段と厳しさ増すなか質的転換を目指す
・アジア主要国の紙・板紙需給/韓国/台湾/フィリピン/ベトナム/インドネシア/マレーシア/タイ/ミャンマー/バングラデシュ/インド/パキスタン/オーストラリア/ニュージーランド
Ⅳ.Future誌に見るアジアの紙パルプ
・貿易政策/合併・統合・再編/森林破壊防止規則/古紙貿易/市場動向/日本/韓国/台湾/中国/インドネシア/インド/オーストラリア
Ⅴ.アジアにおける紙パ関連の主要日系企業
・中国/台湾/韓国/フィリピン/ベトナム/タイ/マレーシア/インドネシア/シンガポール/カンボジア/ミャンマー/インド/UAE/トルコ













