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紙の博物館/企画展「くらしを支える紙製品~紙にできること~」を開催


 公益財団法人 紙の博物館では企画展「くらしを支える紙製品~紙にできること~」を開催中である。会期は2021年3月16~8月29日。同展は身近な紙製品から紙の特性や可能性を知り、持続可能な社会に向けて日々のくらしの中でできることを考える機会となるもの。

 紙は発明以来、2000年以上にわたって人類の文化、文明、歴史を支えてきた。世界的な製紙大国である日本だが、紙の需要は近年減少が続いており、特に情報通信技術の発達により新聞や印刷・情報用の紙の需要の落ち込みは大きくコロナ禍の影響により「ペーパーレス化」に拍車がかかっている。

 その一方で、トイレットペーパーやティシュペーパーの買い占め騒動などにより、生活必需品である紙製品の重要性が改めて表面化しました。また、世界的な脱プラスチックの流れの中で、紙製品への期待も高まっている。

 われわれは普段目にしているものだけでなく、見えないところや気付かないような姿で多くの紙製品に囲まれ、それらに支えられて便利で快適な生活を送っている。今回の企画展は普段は気に留めないような身の回りの紙製品をとおし、紙という素材の特性・汎用性・奥深さ・可能性などを感じるとともに、地球環境問題という大きなてーまについて日々のくらしの中でできることを考えるきっかけになりそうである。

 〔展示構成〕
 Ⅰ.紙の特性 — 持続可能な社会に向けて
 紙は植物繊維という自然由来の原料で作られていること、リサイクルも容易であることなど、紙の特性を示し、森林認証制度の利用やリサイクル状況などの観点から、紙は環境負荷が少なく、持続可能な社会づくりに貢献できる素材であることを紹介する。
 Ⅱ.さまざまな場面で暮らしを支える紙製品
 紙・紙製品は私たちの日常生活のあらゆる場面で使われており、必要不可欠な素材である。ここでは 以下の5つの場面に分けて、くらしを支える紙製品を紹介する。
 パッケージ・包装を支える/衛生環境を支える/物流・流通を支える/意外な姿で支える/もしもの時を支える
 (なお、新型コロナウイルスの影響により会期等が変更になる可能性もあるため最新情報を同博物館Webで確認のうえは、ホームページをご覧ください。
 Ⅲ.紙から一歩先へ — これからを支える
 植物由来の「セルロースナノファイバー(CNF)」は、持続可能な社会を支える無限の可能性を秘めた素材として期待されている。日本では木材パルプ製造で培った技術を活かした製紙業界をはじめ、化学メーカーや大学・公的研究機関など、オールジャパン体制で研究開発・実用化が進められており、世界をリードしている。あらゆる用途への実用化も始まった CNFだが、製品として採用された実例を示し紹介する。

 〔開催概要〕
 名  称:「くらしを支える紙製品 ~紙にできること~」
 会  期:2021 年 3 月 16 日(火)~ 8 月 29 日(日)
 開館時間:10:00~16:00 (入館は閉館の 30 分前まで)
 休 館 日:月曜日(祝日の場合は開館)
 3/23(火)、4/30(金)、5/6(木)、5/7(金)、5/11(火)、5/12(水)、6/3(木)、6/10(木)、7/27(火)、7/28(水)、8/10(火)、8/11(水)、8/12(木)
 会  場:公益財団法人 紙の博物館(4 階企画展示室)
 〒114-0002 東京都北区王子 1-1-3(飛鳥山公園内)
 URL: https://papermuseum.jp
 入 館 料:大人 400 円/小中高 200 円
 (身体障がい者手帳、愛の手帳[療育手帳]または精神障がい者福祉手帳をもつ本人は無料、介助人は半額)
 問合せ先:公益財団法人 紙の博物館(学芸部)
 TEL:03-3916-2320 FAX:03-5907-7511
 E-mail:gakugei@papermuseum.jp

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