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日本製紙連合会/紙・デジタル媒体の利用に関する調査を実施


日本製紙連合会はこのほど20~50代のビジネスパーソン300人(男性150人、女性150人)を対象に実施した「紙媒体及びデジタル媒体の利用に関する意識・実態調査」(インターネット調査、時期:11月10~12日)の結果を発表した。以下、抜粋して紹介する。
『デジタルより紙の方がうれしいものは?』
デジタルより紙の方がうれしいものは何か聞いたところ、「書籍」(60.3%)がもっとも多く、次に「手紙」(53.7%)、「漫画」(53.3%)となった。男女別で見ると、男性は①書籍(55.3%)、②漫画(54.0%)、③雑誌(46.0%)が上位を占め、このうち「書籍」を世代別で見ると、「紙の方が良い」と回答したのは20代(63.2%)と50代(64.9%)が多かった。一方、30代(47.4%)と40代(45.9%)はデジタルで書籍を読むことに抵抗がないことが伺えた。また、女性は①書籍(65.3%)、②手紙(64.0%)、③漫画(52.7%)の順となった。「手紙」の男女差が特徴的で、男性は雑誌に続く4位で43.3%、女性の方が20.7ポイントも高かった。
『紙で使いたいものは?』『デジタル化して使いたいものは?』
“紙で使いたいもの”は、①書籍(83.3%) ②雑誌(79.0%) ③漫画(78.7%)のほか、4位以下の「手帳」「新聞」「大切なメッセージ」「カレンダー」も6割を超え、いまだ“紙志向”が根強いことがわかった。一方、“デジタル化して使いたいもの”は「地図」(75.3%)と「簡単なメッセージ」(65.3%)が多かった。
『電子書籍を使ったことは?』
電子書籍の使用経験があるのは56.3%で、経験者のうち59.8%は「スマートフォン」で閲覧しており、特に女性は69.1%とスマホ率が高かった。一方、専用端末である「電子書籍リーダー」はパソコンやタブレットよりも低く、もっとも少ない4.1%だった。
◎電子書籍を使用するのはどんなシチュエーション?…電子書籍を使ったことがある人に、“どのようなシチュエーションで電子書籍を使用しているか”と聞いたところ、「自宅」(63.3%)がもっとも多く、次点の「外出時・待ち合わせ時」(32.9%)のほぼ2倍となった。一方で、“電子書籍の良さ”を聞いてみると、「持ち運びに便利」と答えた人が、2位以下に大きな差をつけて7割以上(76.9%)となり、持ち運びに便利だと思いつつも、実際には自宅で使用しているケースが多いことがわかった。
『書籍・雑誌のデジタル化は普及する?』『電子書籍を使う頻度は?』
今後、書籍や雑誌のデジタル化が広く普及すると思っている人が77.0%に上る一方、電子書籍を使う頻度が「増える」と答えた人は42.7%にとどまった。使う頻度は「変わらない」が53.3%ともっとも多く、電子書籍は普及すると思いつつも実際に自らが使用するかどうかは別だと考える傾向が伺えた。
『2016年のスケジュール管理に使うツールは?』
「手帳」が43.3%でもっとも多く、「スマートフォン」は30.7%だった。また“手帳派”を世代別で見ると、もっとも多かったのは20代(53.1%)となり、スマホに馴染んでいる若年世代でもスケジュール管理は手帳で、と考えている人が多いことがわかる。また、“手帳を選ぶ基準”は、「サイズ」が76.9%ともっとも多く、次に「スケジュール欄の形」(53.1%)、「書き込むスペースが多い」(49.2%)となり、実用性を重視する傾向が伺えた。

(Future 2016年1月4日号)

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