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レンゴー/セロファン製造技術を応用した新しいCNF開発


 レンゴーはこのほど、セロファンの製造技術を応用した新しいセルロースナノファイバー『ザンテート化セルロースナノファイバー(XCNF)』を開発した。
 セルロースナノファイバー(CNF)は、木材のセルロース繊維を化学的あるいは機械的に処理し、ナノレベルにまで微細化した繊維状物質。鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度を持つと言われ、自動車の軽量化などさまざまな用途に応用可能な次世代素材として、大きな注目を集めている。
 レンゴーは、武生工場で生産しているセロファンの製造技術に着目し、その中間生成物であるザンテート化セルロースから、CNFを製造する技術を独自に開発。XCNFは、セルロース分子内にザンテート基を有するが、簡単な処理でこれを脱離させ、純粋なセルロースから成るCNFに転換することも可能。同社はXCNFの開発について、去る6月20日に開催された第85回紙パルプ研究発表会(主催:紙パルプ技術協会)で発表、今後は企業・大学とも連携し、基盤研究およびXCNFの特徴を活かした商品開発を進めて実用化を目指す。

(Future 2018年7月23日号)

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