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紙パルプ 日本とアジア2021


 東京オリンピックが開催予定だった2020 年は想定外の新型コロナウイルス・パンデミックに見舞われ、各国が実施したロックダウンや緊急事態宣言などが影響して世界的景気後退を余儀なくされることとなり、わが国も“戦後最大”のGDP減少率が見込まれています。ウイルス発生源とされる中国では世界に先駆けて終息宣言を行い、経済活動を感染前のレベルに復元させつつあります。他方、東南アジア各国はコロナ封じ込めで明暗が分かれるものの、短期間のうちに経済的打撃を克服し再び成長軌道に戻ると予測され、日本も業況悪化が底を打ち徐々に経済回復へ向かう兆しを見せています。

 “アフターコロナ”の下でアジア経済がどのような形で発展していくのか不透明な部分は残されていますが、引き続き“世界の成長センター”としての役割を担っていくことが確実視されています。基礎素材の紙・板紙についてもアジア市場での継続的な需要拡大が予測されており、発展成熟したわが国の紙パ関連企業だからこそ活躍できる局面が増えていくと同時に、従来とは異なる観点からのアプローチも必要となってきそうです。

 弊社ではアジア紙パルプ産業の潜在的成長性を踏まえ2004年から単行本『紙パルプ 日本とアジア』を刊行、版を重ねるにしたがい多方面から高い支持を得る好評企画となりました。同書は日本や中国をはじめアジア主要国の紙パルプ産業を概観するとともに、弊社が長年培ってきた国際ネットワークを駆使し、ボーダレス化するアジア市場の課題と展望、主要紙パ企業の動向、さらには機械・資材・薬品業界の動向など、“日本とアジア”の紙パルプ産業および関連産業の全貌が把握できる構成となっています。

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日本および中国をはじめとするアジアの紙パルプ産業について最新データを駆使し解説。進出日本企業の基礎データも収録。

B5判・本文208頁

定価 11,000円(税込・送料別)

2021年1月8日

本書の内容

●アフターコロナのアジアと日本・中国
特別寄稿/コロナ危機下で存在感を発揮したアジア型資本主義と製紙産業の将来(東京大学名誉教授、日本印刷学会元会長 尾鍋史彦)
特別寄稿/古紙輸入“ゼロ”が製紙産業の成長性に与える影響(中国紙パルプ研究院、中国造紙雑誌社・社長補佐、『造紙信息』編集長 郭彩雲)

●ASEAN諸国の経済成長
コロナ禍にある海外進出日系企業の苦悩と模索
『通商白書2020』にみるコロナ危機の実相
貿易・投資円滑化ビジネス協のアンケート結果

●日中製紙産業の発展性とアジア主要国
日本/ガラパゴス状態から世界標準に近づけるか
中国/“双循環”が奏功すれば新成長モデルに
アジア主要国の紙・板紙需給/韓国 台湾 ベトナム インドネシア タイ マレーシア インド オーストラリア

●Future誌に見るアジアの紙パルプ
新型コロナウイルス/古紙貿易/貿易措置/欧米/日本/中国/韓国/マレーシア/ベトナム/タイ/インド

●アジアにおける紙パルプ関連の主要日系企業
中国/台湾/韓国/フィリピン/ベトナム/タイ/マレーシア/インドネシア/ラオス/シンガポール/カンボジア/ミャンマー/インド/UAE/トルコ

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