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王子ホールディングス/日伯紙パルプとセニブラを100%子会社化


 王子ホールディングスの連結子会社、日伯紙パルプ資源開発(JBP)は、昨年から進めていた自己株式取得について、伊藤忠商事が保有するJBP株式のすべてを取得し、王子グループ会社を除く株主からの自己株式取得を完了した。これによりJBPは、王子ホールディングスの100%子会社となる。これに伴い、JBP100%子会社で世界有数のパルプ製造会社、Celulose Nipo-Brasileira S. A.(CNB、セニブラ)も、王子グループの100%子会社となる。

 JBPは、ブラジルのユーカリ植林木を利用したパルプ製造を目的に、日本の紙パルプメーカー11社と伊藤忠商事の出資によって、1971年に設立された。そして73年、ブラジルの国策会社であるリオ・ドーセ社と共同でパルプ製造会社CNBを設立。その後、2001年にJBPはリオ・ドーセ社が所有するCNB株式をすべて買い取り、CNBを100%子会社化している。

 CNBは現在、ユーカリ植林地14.6万haを保有し、年間120万tの広葉樹パルプを製造。王子グループの海外パルプ事業戦略を支える基幹会社であり、王子HDは、「議決権割合100%としたことを活かし、機動的な事業運営を進めることで、一層の事業拡大を図る」とコメントしている。

(FUTURE2021年6月7日号)

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