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日本製紙/DOWA、JR貨物と共同で秋田-首都圏ラウンド輸送


 日本製紙、DOWAエコシステム、日本貨物鉄道(=JR貨物)の3社は、かねて「秋田県-首都圏ラウンド輸送」の実証実験を行ってきたが、3月から正式に運用を開始する。
 DOWAは、首都圏エリアから秋田県内のグループ工場にリサイクル原料などを輸送するため、輸送品目に合わせた私有コンテナを製作し、鉄道輸送の活用を進めている。今回のラウンド輸送では、DOWAが保有するコンテナの中で最も大きい20フィートコンテナの空荷区間に、日本製紙・秋田工場で生産した段ボール原紙を載せ、首都圏へ輸送する。
 秋田工場から首都圏への段ボール原紙の出荷は、製品の高さの制約でコンテナの利用が難しく、これまではほぼトラック輸送で行っていた。しかしDOWAの20フィートコンテナは、側面上部のウイング部を開ければ最大220㎝程度の高さの製品を積むことが可能。日本製紙は、これを活用して製品輸送の一部をJR貨物の鉄道輸送に切り替え、モーダルシフトと同時に輸送手段の複線化を図るもの。
 3社は、「今後も協力して同ルートでのモーダルシフトを加速させる」としている。

(FUTURE 2023年3月13日号)

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