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日本製紙/CNF強化樹脂の用途開発でヤマハ発動機と連携


 日本製紙はセルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂『Cellenpia Plas』(セレンピアプラス)の用途開発について、ヤマハ発動機と連携を開始する。ヤマハの水上オートバイ(2024年モデル)のエンジン部品に、セレンピアプラス ポリプロピレンを使用した部品の搭載を目指し、共同で開発していく。実現すればビジネスベースでのセレンピアプラス初採用事例となる。
 CNF強化樹脂はポリプロピレンなどの樹脂中にCNFを均一分散した高強度な新素材。部材に使用している樹脂をCNF強化樹脂に置き換えれば、軽量化できることに加え、プラスチック使用量と温暖化ガス排出量の削減につながる。
日本製紙は現在、NEDOの助成事業プロジェクトに参画しており、この助成金を活用した、混練を中心とする実証拡張設備(富士工場)では、年間50t以上のCNF強化樹脂マスターバッチを製造できる。品質面では、すでにISO9001の認証を取得してマスターバッチの品質管理を徹底しており、今後は安定的に大量生産する製造技術の確立、品質向上、コストダウンを目指して、モビリティ部品を始めとする 幅広い産業への用途開発を加速させていく考え。
 同社は石巻工場でTEMPO酸化CNFを産業用途向けに、江津工場ではカルボキシメチル化CNFを食品や化粧品用途向けに、それぞれビジネスベースで生産し、全国販売している。これに加えてCNF強化樹脂の本格的な供給体制を確立し、CNFの市場創出を加速させる。

(FUTURE 2022年12月5日号)

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