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日本製紙、日本航空/機内で使用した紙カップのリサイクルを開始


 日本製紙と日本航空は、12月1日から羽田空港発着便の一部で、国内線機内サービスで使用した紙製カップ類(フタ、コップ、マドラー)のリサイクルを開始した。
 リサイクルに不適とされる使用済紙容器類はその大半が一般ごみとして焼却されるが、日本製紙はリサイクル推進のため再資源化技術に磨きをかけ、10月には富士工場で新たに食品用紙容器専用のリサイクル設備を稼働した。またJALグループは、紙コップ類にFSC認証品を採用しており、こうした環境に配慮した取組みをさらに進めるため、紙コップリサイクルの開始を決めたもの。
 今回のリサイクルでは、JALグループが機内サービスで使用した紙コップを分別・回収し、日本製紙グループが使用済紙コップの輸送、集積、梱包ルートを構築。まずは段ボールやトイレットペーパーへのリサイクルからスタートし、将来的には紙コップへ再生する水平リサイクルを実施していく考え。試算では、羽田発着1日当たり約400便、予約率70%(乗客約6万人)、全便で回収を実施して回収率50%の場合で、1日当たり紙コップ3万個を回収し、トイレットペーパー960巻にリサイクルできる。回収開始時の路線などは次の通り。
 〔対象路線〕東京/羽田⇔沖縄/那覇(対象便、対象路線は順次拡大予定)
 〔対象機材〕エアバスA350-900(天候やサービス上の都合により、分別回収しない場合あり)

(FUTURE 2022年12月19号)

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