紙・板紙需給速報4月/紙・板紙国内出荷主要全品種がマイナス
日本製紙連合会が集計した2023年4月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△6.6%の175.4万tで、8ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△8.5%の81.2万t、板紙は△5.0%の94.2万t。用途別では、グラフィック用紙が△6.3%の56.8万tで15ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙は△5.7%の104.0万tで7ヵ月連続のマイナス。主要品種はすべてマイナスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は△26.9%の11.2万tで7ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷用紙が東アジア向けで減少して△28.9%の3.5万tとなり、10ヵ月連続のマイナス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東アジア、東南アジア向けが減少して△26.0%の7.7万tとなり、7ヵ月連続のマイナス。
紙・板紙の在庫は前月比+5.7万tの194.1万tで3ヵ月ぶりの増加。うち、グラフィック用紙は新聞用紙、印刷・情報用紙ともに増加して同+2.3万tの78.1万tとなり、2ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は包装用紙、段ボール原紙が増加して同+3.0万tの106.9万tとなり、3ヵ月ぶりの増加。衛生用紙は+0.5万tの9.1万tで4ヵ月連続の増加となった。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△11.1%の13.6万tで23ヵ月連続のマイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△4.7%の43.1万tで8ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△28.9%の3.5万tで10ヵ月連続マイナス。
*包装用紙…国内出荷は△7.9%の5.4万tで5ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△14.4%の1.1万tで5ヵ月連続のマイナス。
*段ボール原紙…国内出荷は△5.3%の77.4万tで7ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△30.0%の5.3万tで7ヵ月連続のマイナス。
*白板紙…国内出荷は△2.0%の11.0万tで4ヵ月連続のマイナス。
*衛生用紙…国内出荷は△13.8%の14.6万tで5ヵ月連続マイナス。
(FUTURE 2023年6月12日号)