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日本製紙/富士工場に新機能性材料の実証生産設備を設置NEW


 日本製紙はこのほど、独自のパルプ改質技術により微粒子化した無機物(無機粒子)と木材パルプ(セルロース繊維)を複合化する新しい機能性材料『ミネルパ(MinerPa)』の実用化を推進するため、富士工場(静岡県富士市)に実証生産設備を設置することを決めた。10月稼働予定で、年産能力は450t以上。事業化へ向けた本格的なサンプル供給体制を整える。
 同社は、パルプ製造に関わる技術と無機物の自製ノウハウを融合し、セルロース繊維の表面に無機粒子を高密度に定着させる独自技術を開発。『ミネルパ』は、その技術により生まれた、表面が無機粒子で覆われたセルロース繊維。これまでにない新しい機能性材料であり、さまざまな無機粒子が持つ機能性の効果を発現するのはもちろん、セルロース繊維としての特長も生かせるため、ウェットパルプ、シート、ボード(貼合わせ)、パウダーなど、さまざまな形状に加工できる。再生可能な資源である「木」をベースに、無機粒子の配合率を最大90%まで高められることから、幅広い分野での用途開発が期待できる。
 日本製紙はすでに昨年2月より、無機粒子の持つ機能性に応じた「消臭抗菌」「難燃」「X線遮蔽」の3つの機能についてプレマーケティングを実施、顧客ニーズに基づいて、消臭・抗菌機能に加え、「抗ウイルス」などの新たな機能を付与した『ミネルパ』の技術開発に取り組んでいる。今後はさらに将来展望が期待できる事業分野の探索と、スピーディーな用途開発を進めていく方針。
                                        (Future 2018年2月19日号)

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