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大王製紙/三島工場でN7マシン稼働、アジア向け板紙輸出を強化NEW


 大王製紙はかねて進めていた三島工場N7号抄紙機(写真)の改造工事を完了し、4月1日から営業運転を開始した。生産能力は月産2.5万t(板紙)。投資額は約200億円。
 大王製紙はこれまで、多様なパルプを活用して複数品種を生産できる、三島工場のスイングマシンの特性を活かし、需要の変化に柔軟に対応してきた。また現在は、紙・板紙事業の構造改革として「メディア用途の紙から梱包・包装用途の紙へのシフト」に取り組んでおり、その一環として、洋紙の製造設備であるN7号抄紙機を需要が堅調な板紙へ設備改造した。
 同社は今後、三島工場の臨海立地の特性を生かし、段ボール需要の伸長が見込まれる中国・東南アジア向けの輸出に重点を置いていく方針で、製品はアジア諸国で需要が高まる破裂強度が高いハイグレード品を主体に生産・販売していく。 特に、需要が日本の約5倍(380万t/月)と旺盛で古紙輸入の規制により板紙生産がひっ迫する中国を中心に拡販する。
 三島工場は世界最大級の臨海製紙工場であり、国際貿易港に隣接しているため、中国などアジア諸国への物流コスト面で有利。また、ハイグレード品を見据えて改造したN7号機は、同工場のコスト競争力の高いパルプやエネルギーに加え、古紙の高度利用など、国内屈指の競争力を持つ。同工場では、難処理古紙を活用し、木材繊維はマテリアルリサイクル、ビニールなどの廃棄物はサーマルリサイクルと、ゼロエミッションも実現する。

 

(FUTURE2020年4 月20日号)

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