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紙パルプ 日本とアジア2012


世界経済は欧米先進国の不調を背景に厳しい状況にあるなか、中国を始めとするアジア新興国は中長期的な高成長により、今後の世界的な景気回復の牽引役を担っていくと期待されています。そうした新興国では経済発展にともない紙パルプ産業も引き続き成長軌道に乗っていくことが確実視され投資意欲は一段と旺盛ですが、他方でチップやパルプ、古紙などの原料問題、公害や地球温暖化などが絡む環境・エネルギー問題に多くの課題を残したままです。

戦後復興期から高度成長期、二度にわたる石油ショック、さらにはバブル崩壊など、経済環境の著しい変化に適応しつつ成長を遂げてきたわが国の紙パルプ産業にとって、量的成長が期待できない国内市場でどのような企業展開を図るかが鍵になる一方、発展成熟した製紙会社や関連サプライヤーとしてアジア経済圏の紙パルプ産業発展にどのような役割を担っていくかも大きく問われる時代にあると言えます。

当社はそうした日本とアジアとの関係進展を踏まえ、2004年から単行本『紙パルプ日本とアジア』の刊行をスタート、版を重ねるにしたがって多方面から高い支持を得る好評企画となりました。今回も同書最新版を求める声に応え、最新情報・データにより内容を一新するとともに中国造紙学会および中国造紙協会との協力関係に基づく内容充実化を図り「紙パルプ 日本とアジア2012」として刊行しました。

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日本および中国をはじめとするアジアの紙パルプ産業について最新データを駆使し、国別に解説。進出日本企業の基礎データも収録。

B5判・本文240頁

定価 11,000円(税込・送料別)

2011年12月5日発行

本書の内容

● 日中紙パルプ産業と今後のアジア
特別寄稿/東日本大震災後のわが国紙パルプ産業と新たなアジアとの関係
東京大学名誉教授、日本印刷学会前会長 尾鍋史彦
特別寄稿/中国製紙工業の“十一五”における発展概況
中国造紙協会・常務副理事長 曹朴芳
特別寄稿/“十二五”における中国製紙工業の発展についての考察
中国造紙協会・常務副理事長 曹朴芳
古紙再生促進センター「日中古紙セミナー」から
急速に高まる中国の古紙回収率で求められる一衣帯水の隣国関係

● アジア主要国の最新動向と展望
日 本/大震災が改めて突きつけた事業構造転換の必要性
中 国/“十二五”により新たな発展形態を志向
台 湾/さらに深まる中国との関係とその影響力
韓 国/景気好転後に再び世界経済失速が影響
フィリピン/工場の多くは年産1万t未満の零細型
ベトナム/チップの輸出国からパルプの輸出国へ
タ イ/洪水被害の拡大が最大のリスク要因
マレーシア/パルプ自給率の向上が課題
インドネシア/生育の早い広葉樹資源が最大の強み
インド/日印EPA発効で高まる期待

● ASEAN市場に見る売れ筋商品の傾向と対策
現地仕様製品の開発が必須課題に

● Future誌にみるアジアの紙パルプ
貿易・関税・国策 韓国 台湾 中国 インドネシア マレーシア タイ ベトナム インド オーストラリア 日本の企業・団体 欧米紙パ企業 経営戦略・M&A

● アジアにおける製紙・加工の主要日系企業
中国 台湾 韓国 フィリピン ベトナム タイ マレーシア インドネシア ラオス シンガポール

● アジアにおける製紙・加工の主要日系企業
中国 台湾 韓国 フィリピン ベトナム タイ マレーシア インドネシア ラオス シンガポール インド

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