トップページ > 書籍案内 > 加工ガイド > 『紙・不織布・フィルム 加工ガイド2020-市場と技術』

『紙・不織布・フィルム 加工ガイド2020-市場と技術』


近年の急激な時代変化を背景に、紙や不織布・フィルムなどシート加工製品へのニーズが一段と強まっており、市場成熟化が進行するわが国にあって今後も成長が期待される数少ない分野の1つとなっています。

すなわち、

(1) 一般市場向け製品では集約生産化や国際化が進んでいるのに対し、加工を施した付加価値の高い小ロット製品は多様化が進んで新たな市場を絶えず創出している

(2) 紙にとどまらず不織布・フィルムなどの市場分野と重なり合って一つの特殊・機能化シートとも呼べる市場が形成されつつある

(3) 専業メーカー以外にも各種業種からこの市場へ進出が相次いでいる

(4) 先端技術の応用が進み加工用機械や薬品・資材の高度化も著しい

などにより、シート加工製品は市場拡大期を迎えていると言えます。

これらを踏まえ、当社では同分野を新たな観点から捉え、紙にとどまらず不織布・フィルムなども包含する簡便で実用的な書として『最新 加工ガイド/市場と技術』を1997年に発行しました。

その後、同書続刊の要望が多数寄せられたため、折々の開発製品に関する最新情報などを盛り込み、書名を『加工ガイド』と改め恒例企画として毎年刊行、今回も全面的な内容刷新を図り『加工ガイド2020』として刊行しました。

「紙業タイムス」「FUTURE」「紙パルプ技術タイムス」「NONWOVENS REVIEW」各誌の編集協力のもと、時代変化を見据えながら市場環境や最新開発技術などの動向を追うとともに各種データも充実化、製品開発や市場開拓な どに携わる方々にとって実際的で有益な解説・情報の書となっています。

書籍購入

一覧に戻る

製品開発・市場開拓に携わる方の実際的な解説・情報の書。

A4判・本文192頁

定価 8,800円(税込・送料別)

2019年8月1日

本書の内容

●市場・技術動向
「令和」という不確実性の時代に製紙産業のメガトレンドを探る
東京大学名誉教授 尾鍋史彦

プラスチック包材から紙の包材へ ─ 内外で活発化する代替素材の製品開発
岩崎誠

国際不織布産業総合展示会「IDEA2019」に見る製品開発トピックス
技術ジャーナリスト 塩谷隆

報道発表などに見る最近の製品開発(2018年7月〜19年6月)

加工関連データ/紙・板紙 印刷,段ボール 包装資材・容器,段ボール 粘着テープ,壁紙 衛材・コスメ製品 不織布 紙おむつ・マスク

加工製品資材 品種・銘柄データ/印刷・情報 印刷・その他 包装・パッケージ 粘着・剝離 産業・工業用資材 土木・建築 家庭・衛生 その他

●開発事例
日本製紙/詰め替えにかわる新発想の紙容器“SPOPS(スポップス)Ⓡ”の開発
三菱製紙/バリア性・ヒートシール適性などを備えた食品包装用コート紙“barricote(バリコート)”
大日本印刷/アルコール等の香気・風味を維持する“DNP低吸着包材(液体紙容器)”
平和メディク/国産初となる紙ストローの量産へ ─ 食品・医療分野で培ったノウハウを活用
ユニチカ/ストロー向け生分解性樹脂「TP─5040」
環境経営総合研究所/微細な紙パウダーを重量比51%以上含有させた成形材料“MAPKA”
GSアライアンス/次世代型高機能最先端素材“Nano Sakura” ─ 各種樹脂+CNF複合材料,でんぷん・紙・木がベースの生分解性プラ
産業技術総合研究所/植物・鉱物由来成分から成る複合膜 ─ 透湿性に優れた紫外線カットフィルムとして期待
竹尾/紙に電気が通る! ─ PAPER TORCHが示すファインペーパーと導電性インクの可能性
大興製紙/CNF入りタオルペーパーの開発 ─ 薬品添加なしで使用に耐える品質を達成
リンテック/残留物レスの非転着タイプ改ざん防止用ラベル素材 ─ 高級化粧品の外箱や免税袋などの開封防止対策に
ユポ・コーポレーション/圧電性ユポ(開発品)の開発と商品化事例 ─ エレ・アコギター用コンタクトセンサーに採用

●最新技術情報
小林製作所/テスト抄紙設備を充実 ─ 小型抄紙機:ちょい抄きくん,不織布用密閉式傾斜フォーマ:KKフォーマ
伸興/品質を改善する紙粉・繊維屑除去装置,静電気除去装置
金陽社/製紙カレンダー用樹脂ロール“ZE─Kシリーズ”
チノー/赤外線多成分計 IMシリーズ
東光計器/ポータブル水分計
東京計器/素材検査装置“M─CAP シリーズ”
春日電機/エレクトレット加工システム コロナプラズマ表面処理装置
     生産現場での事故・トラブルを未然に防ぐ静電気除去装置

●海外動向
活発な米国での段原紙・家庭紙の増強投資 ─ 新設・転抄工事の年産能力は2021年までに340万t
中国の2018年古紙輸入は前年比33.7%減 ─ 2019年認可枠は1,100万〜1,200万t程度へ縮小か

●業界動向
日本政府/G20で海洋プラごみ「2050年ゼロ」を合意 ─ 日本は「マリーン・イニシアティブ」立ち上げへ
紙パルプ技術協会/地球環境に貢献する産業としての技術発信を ─ 第72回定時総会で山崎理事長が再任
藤原科学財団/第60回「藤原賞」贈呈式を挙行 ─ 慶大・大西,理研・西田両博士が受賞
紙のエレクトロニクス応用研究会/「紙の価値再考」を促す話題を提供 ─ 第19回技術研究発表会
SGEC/PEFCジャパン/PEFC設立20周年を記念したフォーラムを開催

ページのTOPへ