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JPグループ/インドネシアのOAJが新工場で本格稼働


 日本紙パルプ商事(JP)と旭紙業のインドネシア合弁会社で、段ボールケースの製造販売事業を展開するPT Oriental Asahi JP Carton Box(OAJ。西ジャワ州)は、インドネシアでの事業拡大のため、かねて建設を進めていた新工場が完成し(写真)、このほど本格的に稼働を開始した。

 OAJは1992年の設立以来、インドネシアの日系企業向けに高品質・小ロット・多品種・ジャストインタイムな段ボールケースの納品体制を確立し、順調に事業展開してきた。加えて近年は、現地市場向けの段ボール需要の取り込みにも注力している。現在、世界第4位の人口を有するインドネシアは、2000年代以降右肩上がりで経済成長を続け、19年度には2000年度比で実質GDPが約2.7倍となった。インドネシア国内の中間・富裕層の増加に伴って日用品メーカーの生産が拡大し、段ボール需要が高まっている。

 OAJはこうした市場環境を背景に、2019年から工場建屋の建設を開始し、20年夏には工場建屋が完成、21年1月に新設設備の据付を完了したあと、旧工場から新工場への設備移管を行い、6月から量産体制をスタート、9月には事務所などの移転も完了して新工場に集約した。同社では、工場スペースの拡大および生産能力の増強により、高品質を求める日系企業に加え、現地市場での新たな需要にも対応していく。

 〔新工場の概要〕
 建築面積:3万8,000m2(旧工場の約2倍)
 事業内容:段ボールケースの製造・販売
 主要設備:コルゲーター2基、印刷・製函機4台、平抜機4台
 取得認証:ISO9001、ISO14001、ISO45001、FSC森林認証(CoC認証)

 

 

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