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高尾製紙、丸王製紙/4月1日付で合併し「高尾丸王製紙」に


 静岡県の製紙会社、高尾製紙と丸王製紙は4月1日付で経営統合する。新会社「高尾丸王製紙㈱」を設立し、工場と販売部門の統合を図る。
 両社はともに、少年向けコミック誌などの本文用紙に使われる特殊更紙(印刷せんか紙)メーカー。特殊更紙を含む下級印刷紙のマーケットは年間約35万tで、特更メーカーとしては両社のほか、興亜工業、大二製紙などがある。
 電子書籍やマンガアプリの普及で、紙のコミック誌の発行部数が減り続けている。少年コミック誌で最も発行部数が多い『週刊少年ジャンプ』は、最盛期の1995年に653万部を記録し、ギネスブックにも登録されたが、2019年1~3月期は170万部を割り込んだ。とはいえ、100万部を超える雑誌は他になく、また同誌を含む少年向けコミック誌14誌の総発行部数は、昨年1~3月期で405万部(日本雑誌協会調べ)と、出版不況が続く中でも依然強力な市場である。需要構造は変化しているが、両社は経営統合して効率化を図ることで、需要に見合った生産・販売態勢を構築し、新たな収益モデルの確立を目指す。

 〔新会社役員〕
 代表取締役会長CEO 大石恭平(高尾製紙)
 代表取締役社長 渡邊典正(丸王製紙)
 取締役 境昌克
 取締役 前林晃
 監査役 横川雄一

 〔事務所・本社工場〕
 〒417-0854静岡県富士市宇東川西町1-12
 TEL 0545-53-0115 FAX 0545-51-8494(現・丸王製紙本社所在地)
 〔山本工場〕
 〒418-0023静岡県富士宮市山本200-1
 TEL 0544-26-8128 FAX 0544-26-8342(現・高尾製紙本社工場所在地)

 〔参  考〕
 高尾製紙:1950年設立、資本金5,300万円、従業員67名、月産4,000t
 丸王製紙:1955年設立、資本金4,000万円、従業員50名、月産4,000t。

 

(FUTURE2020年3月30日号)

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