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紙・板紙需給6月/紙の国内出荷が27ヵ月ぶりに増加


 日本製紙連合会が集計した6月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+2.0%の207.5万t、2ヵ月連続の増加となった。うち、紙は+1.8%の112.0万tで27ヵ月ぶりの増加、板紙は+2.2%の95.5万tで5ヵ月連続の増加となった。主要品種のうち前年同月を下回ったのは、新聞用紙と包装用紙のみ。
紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+16.1%の11.3万tとなり6ヵ月連続の増加。うち、紙は+16.0%の8.3万tで、東アジア、東南アジア向けの増加により6ヵ月連続増となった。板紙も、東南アジア向けの増加により+16.5%の3.1万tと、9ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は212.9万tで前月と同じ。うち紙は+1.0万tの142.9万tで、新聞用紙の増加などにより3ヵ月連続増。板紙は△1.0万tの70.0万t.と、段ボール原紙を中心に前月の増加から減少に転じた。

 〔主要品種の動向〕
新聞用紙:国内出荷は前年同月比△2.3%の23.8万t。4ヵ月連続の減少となった。
印刷・情報用紙:国内出荷は+4.0%の61.5万tと11ヵ月ぶりに増加した。輸出は+17.9%の6.2万tで、6ヵ月連続増となった。
包装用紙:国内出荷は未晒、晒ともに減少して△2.1%の5.7万t、前月の増加から減少に転じた。輸出は△3.9%の1.3万tで、5ヵ月ぶりの減少。
衛生用紙:国内出荷は+3.9%の15.0万tで、15ヵ月連続のプラス。トイレットペーパー、ティシュともに増加した。
段ボール原紙:国内出荷は+2.1%の77.1万tで5ヵ月連続増。
白板紙:国内出荷は+5.1%の11.8万tで2ヵ月連続増。

(Future 2016年7月11日号)

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