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紙・板紙需給5月/紙の国内出荷が6ヵ月ぶりにプラス


 製紙連合会が集計した5月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+2.7%の200.3万tで、4ヵ月ぶりの増加となった。うち、紙は6ヵ月ぶりの増加で+1.6%の109.6万t、板紙は7ヵ月連続増で+4.2%の90.6万t。主要品種は、新聞用紙、包装用紙を除き前年同月を上回った。
 紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+4.7%の11.4万tとなり、17ヵ月連続の増加。うち、紙は△5.0%の7.8万tで、東南アジア、東アジア向けの減少により前月の増加から減少に転じた。板紙は東南アジア、東アジア向けを中心に20ヵ月連続の増加となり+35.0%の3.6万t。
 紙・板紙の在庫は前月比+7.1万tの213.9万tで4ヵ月ぶりの増加。うち、紙は印刷・情報用紙を中心に主要品種がいずれも増加し、+6.9万tの141.9万t。板紙は+0.2万tの72.1万tで前月の減少から増加に転じた。段ボール原紙は減少したものの、白板紙の増加が影響した。

 〔主要品種の動向〕
 ○新聞用紙
 国内出荷は9ヵ月連続減で△3.3%の22.4万t。
 ○印刷・情報用紙
 国内出荷は+1.1%の59.7万tで5ヵ月ぶりの増加。輸出は△4.1%の5.7万tで3ヵ月連続減。
 包装用紙
 国内出荷は△0.0%の5.9万tで微減、輸出は△2.3%の1.4万tで前月の増加から減少に転じた。
 ○衛生用紙
 出荷は+6.9%の15.2万t。ティシュ、トイレットペーパー、タオルペーパーいずれも増加。
 ○段ボール原紙
 国内出荷は+4.4%の73.3万tで7ヵ月連続増。
 ○白板紙
 国内出荷は+2.6%の11.2万tで3ヵ月連続の増加。

(Future 2017年7月10 日号)

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