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紙・板紙需給2月/新聞用紙が2年ぶりに増加


 日本製紙連合会が集計した2月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△0.3%の201.2万t、3ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△2.1%の114.6万tで23ヵ月連続の前年割れ、板紙は+2.3%の86.7万tで前月の減少から増加に転じた。主要品種のうち、印刷用紙と包装用紙以外は前年同月を上回った。
 紙・板紙のメーカー輸出は前年同月比+18.5%の11.4万tとなり2ヵ月連続の増加。うち、紙は+18.3%の8.4万tで、アジア向けの増加により2ヵ月連続増となった。板紙も、東南アジア向けの増加により+19.0%の3.0万tと、5ヵ月連続のプラス。
 紙・板紙の在庫は前月比+1万tの213.6万t、2ヵ月連続で増えている。うち、紙は△1.6万tの139.5万tで、印刷・情報用紙の減少により前月の増加から減少に転じた。板紙は、段ボール原紙が増加して+2.6万tの74.1万t.、2ヵ月連続増となった。

〔主要品種の動向〕
・新聞用紙
国内出荷は前年同月比+0.3%の23.2万t。24ヵ月ぶりに前年割れに歯止めがかかった。
・印刷・情報用紙
国内出荷は7ヵ月連続で減少し、△4.6%の64.9万t。輸出は+20.1%の6.1万tで、2ヵ月連続増となった。
・包装用紙
国内出荷は△3.7%の5.9万tで、14ヵ月連続のマイナス。晒を中心に未晒も減少した。輸出は+11.8%の1.4万tと、3ヵ月ぶりの増加。
・衛生用紙
国内出荷は+4.5%の14.4万tで、11ヵ月連続のプラス。トイレットペーパーを中心にティシュも増加した。
・段ボール原紙
国内出荷は+2.4%の68.7万t、前月の減少から増加に転じた。
・白板紙
国内出荷は+2.4%の11.5万tで3ヵ月ぶりの増加。

(Future 2016年4月11日号)

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