トップページ > 業界ニュース > 紙・板紙需給速報7月/国内出荷12ヵ月連続減で主要品種はすべて減少

紙・板紙需給速報7月/国内出荷12ヵ月連続減で主要品種はすべて減少


 日本製紙連合会が集計した7月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△14.6%の174.9万tで12ヵ月連続の減少となった(以下、「%」表記は前年同月比)。うち、紙は△21.3%の83.3万t、板紙は△7.6%の91.7万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△24.1%の59.2万tで44ヵ月連続の減少。パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は△9.5%の100.7万tで10ヵ月連続の減少。衛生用紙は△4.6%の15.0万tで3ヵ月連続減。主要品種はすべて前年割れとなった。

 紙・板紙のメーカー輸出は+8.3%の11.9万tで7ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は△39.1%の2.2万tで4ヵ月連続減。パッケージング用紙は+31.3%の9.7万tで8ヵ月連続増。グラフィック用紙は塗工紙を中心に南アジア、東南アジア向けなどが減少し、パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東アジア向けが増加した。

 紙・板紙の在庫は前月比△10.8万tの208.3万tで2ヵ月連続の減少となった。うち、グラフィック用紙は新聞用紙、非塗工紙、塗工紙、情報用紙とも減少し、同△7.1万tの99.1万tで3ヵ月連続減。パッケージング用紙は、包装用紙、段ボール原紙、白板紙とも減少して同△3.6万tの101.4万tとなり、2ヵ月連続減。衛生用紙は同△0.2万tの7.7万tで4ヵ月ぶりの減少。

 〔主要品種の動向〕
 新聞用紙:国内出荷は△15.4%の17.5万tで33ヵ月連続減。
 印刷・情報用紙:国内出荷は△27.2%の41.7万tで12ヵ月連続減。非塗工紙、塗工紙、情報用紙とも減少。メーカー輸出は△39.1%の2.2万tで4ヵ月連続減。
 包装用紙:国内出荷は△22.3%の4.6万tで16ヵ月連続減。未晒、晒ともに減少。メーカー輸出は+8.8%の1.6万tで3ヵ月ぶりの増加。
 段ボール原紙:国内出荷は△5.2%の76.0万tで10ヵ月連続減。メーカー輸出は+57.5%の7.1万tで8ヵ月連続の増加。
 白板紙:国内出荷は△17.6%の10.1万tで12ヵ月連続減。高板、特板、コート白ボールとも減少。
 衛生用紙:国内出荷は△4.6%の15.0万tで3ヵ月連続の減少。タオル用紙は増加したが、トイレットペーパー、ティシュは減少。

 

(FUTURE2020年9月7日号)

ページのTOPへ