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紙・板紙需給速報11月/国内出荷が2ヵ月ぶりにプラス


 日本製紙連合会が集計した2021年11月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+3.3%の191.6万tで、2ヵ月ぶりのプラスとなった(19年比は△5.3%)。以下、%表記は正体が前年同月比、斜体は19年同月比。

 国内出荷のうち、紙は+0.9%の92.8万t(△11.3%)、板紙は+5.7%の98.9万t(+1.2%)で、用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△1.4%の65.7万tで2ヵ月連続のマイナス(△15.9%)、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は+6.1%の110.0万tで9ヵ月連続の増加(+0.3%)。主要品種の前年同月比は新聞用紙、非塗工紙、情報用紙を除きプラス、19年同月比は包装用紙、衛生用紙、段ボール原紙を除きマイナスだった。

 紙・板紙のメーカー輸出は△8.9%の14.7万tで2ヵ月連続のマイナス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心にアジア向けが増加して+16.1%の4.5万tとなり8ヵ月連続のプラス。パッケージング用紙は、段ボール原紙を中心に東アジア、東南アジア向けが減少して△16.7%の10.2万tとなり4ヵ月連続のマイナス。

  紙・板紙の在庫は前月比△7.1万tの202.8万tで5ヵ月ぶりの減少。うち、グラフィック用紙は新聞用紙、印刷・情報用紙ともに減少して、同△5.6万tの94.7万tとなり2ヵ月ぶりの減少。パッケージング用紙は、包装用紙、段ボール原紙、白板紙ともに減少して同△1.4万tの98.7万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は同△0.2万tの9.8万tで4ヵ月ぶりの減少。

 〔主要品種の動向〕
 新聞用紙:国内出荷は△3.0%の16.6万tで6ヵ月連続のマイナス(△15.5%)。
 印刷・情報用紙:国内出荷は△0.9%の49.1万tで2ヵ月連続のマイナス(△16.0%)。塗工紙を除きマイナスとなった。メーカー輸出は+16.1%の4.5万tで8ヵ月連続のプラス。
 包装用紙:国内出荷は未晒、晒ともに増加し、+19.5%の5.9万tで8ヵ月連続のプラス(△0.4%)。メーカー輸出は△29.7%の1.3万tで3ヵ月連続のマイナス。
 段ボール原紙:国内出荷は+5.0%の80.1万tで2ヵ月ぶりのプラス(+1.9%)。メーカー輸出は△23.1%の7.2万tとなり、4ヵ月連続のマイナス。
 白板紙:国内出荷は、高板、特板、コート白ボールいずれも増加し、+8.3%の12.0万tで9ヵ月連続のプラス(△3.4%)。
 衛生用紙:国内出荷は、トイレ紙、ティシュ、タオル用紙いずれも増加し、+5.2%の15.9万tで2ヵ月ぶりのプラス(+9.2%)。

(FUTURE2022年1月24日号)

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