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紙・板紙出荷7月/紙の国内出荷が26ヵ月ぶりに増加


 日本製紙連合会が集計した7月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+1.2%の204.5万tと3ヵ月ぶりに増加した。うち紙は同+0.9%の105.3万tで、実に26ヵ月ぶりのプラス。板紙も+1.5%の99.2万tで、3ヵ月ぶりに前年同月を上回った(以下、「%」表記は前年同月比)。
 紙・板紙のメーカー輸出は△15.0%の10.9万tと9ヵ月連続の減少となった。うち、紙は△21.5%の6.2万tで9ヵ月連続の前年割れ。東アジア、東南アジア向けを中心にアジア向けが減少した。板紙は△4.7%の4.8万tで、11ヵ月連続のマイナス。東南アジア向けが不振だった。
 紙・板紙の在庫は前月比△0.8万tの211.6万tと、3ヵ月ぶりの減少。うち、紙は同+0.6万tの133.9万tで、前月の減少から増加に転じた。一方、板紙は△1.4万tの77.8万tで、3ヵ月ぶりの減少。紙は新聞用紙を除き増加。板紙は段ボール原紙が減少している。

 〔主要品種の動向〕
 新聞用紙:国内出荷は△4.9%の20.7万tで21ヵ月連続の減少。
 印刷・情報用紙:国内出荷は+1.1%の57.2万tと7ヵ月ぶりに増加。メーカー輸出は△32.7%の3.6万tで9ヵ月連続の減少。
 包装用紙:国内出荷は+0.0%の5.9万t、微増ながら4ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は+15.8%の1.5万tで3ヵ月連続の増加。
 衛生用紙:国内出荷は+10.3%の15.4万tと、前月の減少から大幅増加に転じた。
 段ボール原紙:国内出荷は+1.3%の80.2万tで、3ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は△6.8%の4.5万tと、11ヵ月連続の減少だった。
 白板紙:国内出荷は+2.2%の12.2万t、8ヵ月ぶりの増加。

 

(FUTURE2019年9月9日号)

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