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特種東海製紙/新発想のキラ系パッケージ用紙『TT-SPARKLE』を発売


 特種東海製紙の特殊素材事業本部は8月19日、キラ系のパッケージ用紙『TT-SPARKLE』の翌日からの新発売に当たり、同社初のオンラインプレス発表会を開催した(写真)。 
 会の冒頭、本年4月1日付で改編された新組織体制の説明がなされた。それによると、特殊素材事業本部直属の「イノベーションセンター」の下部組織として「パッケージ企画本部」(その下に「パッケージ営業部」と「デザイン開発部」が並存)が創設され、本部長には秋山宏介執行役員が就任している。

 パッケージ企画本部の創設について秋山本部長は「近年、苦戦続きのグラフィック市場とは対照的にパッケージ全体の市場は成長を続けている。一方、紙器はリーマン・ショック以降、微減傾向は近年まで変わっていないが、今後、環境問題に対する関心の高まりを背景に、他素材のパッケージから紙器へのシフトが期待されている。そこで、高機能化技術の集約および融合(共創)を掲げ、高機能パッケージ素材の開発を強化する」と説明。

 新商品開発のイメージとしては、①意匠性×機能性=「意匠性を持った機能性パッケージ用紙」「意匠性に優れる緩衝材」 ②機能紙×特殊フィルム=「機能性を持ったパッケージ用紙」「バリア性の高い包装材料」 ③素材×素材=「風合いを残したパッケージ用紙」「新たな素材感を付与」――などを挙げる。

 8月20日発売のパッケージ用紙『TT-SPARKLE』は「3つのベースペーパー」×「3つのパターン」×「3つの厚み」が基本コンセプトとなっており、光を利用して動きのあるパターンを生み出す新技術「D-motion」(Design+Motionを組み合わせた造語)により個性豊かな印象変化を生み出すのが特長。

 常備在庫品は現在3パターン共通全18アイテムだが、次年度から新パターン、新ベースペーパーを追加するほか、自由設計の箱形状によるサンプル対応、箱形状での受注・納品対応といえていく予定。

 想定しているターゲット業界として、化粧品・食品・ジュエリー・自動車・時計・酒類・電子機器・ホテル・ブライダルなどを挙げており、売上目標は1年目を1億円とし、3年後に5億円を目指す。

(FUTURE2020年9月7日号)

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