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日衛連、中国造紙協会/日中衛生用品企業交流会を中国・厦門で開催


20161101第3回日中衛生用品企業交流会集合写真

 日本衛生材料工業連合会(日衛連)と中国造紙協会の生活用紙専業委員会は2016年11月1、2日の両日、中国・福建省の厦門市で「第3回日中衛生用品企業交流会」を開催した。交流会には日中両団体合わせ267名が参加。両国における衛生用品分野の状況について意見を交わすとともに、今後も相互発展のため両団体による協調体制を継続させていくことを確認した(写真は日中参加者の集合写真)。

 同交流会は「国際ハーモナイゼーション」の一環として2011年よりスタート、3回目を迎えた今回は、日本側が大人用紙おむつの市場動向や国際標準(ISO)化への動き、衛生材料用不織布の開発動向をはじめ、紙おむつに求められる吸水性などについて講演する一方、中国側は中国衛生用品市場の動向やエアスルー不織布の技術動向ならびに弾性不織布製品などを紹介.夕刻には懇親会が開催され親睦を深め,翌2日は現地企業の視察などが行われた。

開催地となった厦門は中国に5つある経済特区の1つで、古くから貿易港として栄えた街。日本企業の進出も活発で現在200社近くが事業を展開しているが、衛材分野は現地の大手衛生用品メーカーであり今回の視察先にもなっている恒安国際グループが強固な販売基盤を構築していることもあってか、日系企業の進出はまだない。

 会議の出席者は日本側41名、中国側225名の計267名。日本からは日衛連会長の高原豪久氏(ユニ・チャーム社長)をはじめ、同副会長で全国紙製衛生材料工業会会長の古山陽子氏(P&Gジャパン執行役員)、常任理事の天田泰正氏(白十字社長)、そして理事の上杉奈保美氏(王子ネピア取締役)、大崎将男氏(オオサキメディカル社長)、石橋範之氏(日本製紙クレシア参与)、国枝和広氏(スズラン会長)などのほか、ユニ・チャームの宮澤清氏と日本触媒の三宅浩司氏ならびに日本不織布協会の北洞俊明・事務局長が講演会の講師を兼ねて出席した。

 交流会会議での開催挨拶は日中双方の紙製品部門の長として中国側は恒安国際グループの許CEOが、日本側は古山陽子・全国紙製衛生材料工業会会長が行い,今回で第3回目を迎える日中衛生用品企業交流会を通して今後とも両国の協調体制を継続していきたいとの内容で一致した。

その後に行われた講演のなかでは、中国の技術テーマがこれまでの生産面から製品の機能や品質・安全面の向上に移り変わるなど、“安心・安全”にウエイトを置くものになってきていることなどが報告された。

 

(会議ならびに懇親会での各氏による挨拶要旨と講演会テーマおよび現地企業視察先は「Nonwovens Review」Vol.27 No.3で)

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