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日本製紙/紙製バリア包材の用途開発を強化


 日本製紙はこのほど、酸素・香りを通さない紙製バリア包材『シールドプラス』の用途開発を強化することを発表した。4月に発足したパッケージング・コミュニケーションセンターとパッケージング研究所が連携し、本格的な用途開発を進めていく。

 同社はパッケージ分野を成長が見込める事業と捉え、木質バイオマスを原料とする紙をベースに、包装用素材やパッケージの開発を進めている。今回の『シールドプラス』はその一つ。近年、食品の安全性や環境配慮といった視点から、パッケージにはさまざまな機能が求められている。『シールドプラス』は、同社が長年培ってきた紙の製造技術と塗工技術を応用し、再生可能な循環型素材である「紙」に、酸素や香りのバリア性を付与した。“紙”なのに高いバリア機能を持ち、内容物(主に食品)の品質を維持して、外からのにおい移りを抑えることができる。また、フィルムとは異なる紙独特の風合いも特徴だ。

 同社は、10月4~7日に東京ビッグサイトで開催される「2016東京国際包装展(TOKYO PACK)」に『シールドプラス』を出展して特長などをPRする。バリア性能(主に水蒸気バリア性)を高めた『シールドプラス プレミア』も参考出展する予定。

(Future 2016年9月26日号)

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