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日本製紙/富士工場で新機能性材料「ミネルパ」の実証生産設備が完成


 日本製紙では、富士工場(静岡県富士市)に建設を進めていた新機能性材料『ミネルパ(=MinerPa)』の実証生産設備が完成(写真)、このほど竣工式を行った。今後、大規模サンプルワークによる用途開発を本格化させる。
 『ミネルパ』は、同社独自の技術により、セルロース繊維の表面に無機粒子を高密度に定着させ、無機粒子で覆ったハイブリッド材料。再生可能な資源である「木」から得られる木材パルプ(セルロース繊維)ならではの成型性など、その特長を生かすとともに、無機粒子由来の機能性も発揮できる。
 今回完成した実証生産設備の生産能力は年間450t以上で、稼働後は、幅広い用途開発に向けた本格的なサンプル提供が可能となる。同社はすでに顧客からの要望を受け、消臭・抗菌機能に加えて「抗ウイルス」などの機能を持つ『ミネルパ』を開発しており、今後はさらに、将来展望が期待できる事業分野の探索と、スピーディーな用途開発を進めていく。

 

(Future 2018年10月29日号)

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