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大王製紙/愛媛県とCNFを用いた塗料の共同開発に着手


 大王製紙はこのほど愛媛県と共同で、セルロースナノファイバー(CNF)を用いた陶磁器などの高機能塗料の実用化に向けた研究開発に着手した。

 愛媛県は2016~18年度の3年間、CNF利用の可能性を検討

する「愛媛CNF関連産業振興事業」を実施、大王製紙はこの事業でアドバイザーを務めた。同事業では産学官が連携してCNFを利用した試作品の開発に取り組んできたが、その研究成果の一つが、砥部焼に多層絵付けができる技術。愛媛県と大王製紙は、この技術を基盤にした陶磁器・ガラス用塗料の実用化に向け、共同研究契約を締結したもの。
 大王製紙と愛媛県が取り組む研究開発では、陶磁器やガラスなどの塗料にCNFを配合することで、立体感のある重ね描きや曲面への塗布など、従来技術では実現が難しかった塗料の高機能化が期待できる(図参照)。両者は今後、本格的な共同開発により高機能塗料の実用化を進めていく予定。

(Future 2019年6月24日号)

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