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大王製紙/大成製紙板紙マシンの停機を取り止め


 大王製紙は三島工場N7号抄紙機の板紙マシンへの改造に伴い発表していた大成製紙の板紙マシン停機をこのほど取り止めた。

 紙・板紙の構造改革として「メディア用途の紙」から「梱包・包装用途の紙」へのシフトを進める大王製紙は、洋紙マシンである三島工場N7号抄紙機を2019年10月に停機し、板紙マシンへの改造工事を行って今年4月から営業運転を開始した。

 同社ではN7の改造と合わせ、生産・販売バランス調整のため、子会社である大成製紙の板紙マシン停機を発表していたが、三島工場で重点的に進めている中国・東南アジア向け輸出が当初の想定を上回る見通しで、今後、大成製紙の板紙マシンを停機してN7へ生産移管した場合、国内の安定供給および輸出事業の拡大に支障をきたすと判断し、継続運転を決めたもの。大王製紙は「引き続き、需要構造の変化に対応しながら、国内需給バランスの維持と収益向上に努めていく」としている。

(FUTURE2020年7月20日号)

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