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大王製紙/レース用EVの車体外装全体でCNF実装


 大王製紙のシート状CNF(セルロースナノファイバー)成形体『ELLEX-M』が、モータースポーツチーム「SAMURAI SPEED」(東京)のレースカー(電気自動車)の車体外装全体に実装された。

 SAMURAI SPEEDは、米国のカーレース「パイクスピークインターナショナルヒルクライム」に2018年から電気自動車で参戦し、『ELLEX-M』を加工した部材の実装箇所を増やしてきた。18年はエアロパーツ、19年はボンネット、リアドア、リアスポイラーと使用範囲を広げ、軽量化と耐久性を検証、そして3年目となる20年は、車体外装全体(ボンネット、ドア、リア、サイド)および内装(インストルメントパネル)へと範囲を拡大したほか、CNF複合樹脂をドアミラーに活用した車両を完成させた(写真)。

 残念ながら、新型コロナの拡大を受けて「パイクスピークインターナショナルヒルクライム」への参戦は見送ったが、20年度中に開催される他レースへの参戦を検討している。

 大王製紙は、レースでのCNF部材の軽量化効果と耐久性を検証し、この結果をもとに、一般車両への展開を進めていく。

 

(FUTURE2020年9月21日号)

 

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