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大王製紙グループ/ケイジー物流を買収


 大王製紙子会社のダイオーロジスティクス(DLC)は、関東と九州に物流拠点を持つケイジー物流の全株式を、7月1日を目途に取得し子会社化する。

 大王製紙はここ数年、衛生用紙の国内供給能力を高めており、今後も供給体制を強化する方針を打ち出している。国内販売量の増加に伴い輸送能力の増強も必要と考えており、そのためDLCを通じ、生産拠点と需要地を結ぶ幹線物流に加え、各需要地でのエリア内物流の構築に取り組んできた。

 物流業界を取り巻く環境は厳しく、トラック乗務員の採用についても困難な状況が続くが、大王製紙は各需要地での安定供給体制を強化するため、2018年から、生産拠点に隣接した大型物流倉庫を静岡県、岐阜県、愛媛県に計4拠点稼働している。従来分散していた倉庫を集約すると同時に、衛生用紙ではパレット輸送を開始し、物流の効率化を図ってきた。

 一方、ケイジー物流は49年の業歴があり、自動車部品を中心に輸送と倉庫業務のノウハウを堅実に蓄積してきた。また、関東を中心に九州にも営業所があり、約70台のトラックと乗務員を有している。大王製紙は今後、ケイジー物流の物流ネットワークと大王の製品配送を組み合わせるほか、復荷を活用したグループ外への販売にも注力していく考え。

〔ケイジー物流〕
所在地:千葉県千葉市稲毛区長沼町330
資本金:1億円
業 績:売上高2,183、営業益82、経常益89、当期益57(2019年3月期、単位100万円)

(FUTURE 2020年6月29日号)

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