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大日本印刷/紙容器の世界大手と日本で合弁会社設立


 大日本印刷(DNP)は4月1日付で、飲料・食品向け紙容器メーカーの世界大手、SIG Combibloc Group(SIG社。本社:スイス)と、日本国内に合弁会社「㈱DNP・SIG Combibloc」を設立する。新形状の飲料・食品用紙容器と充填機を提供していく。
 合弁会社の資本金は1億5,000万円で、出資比率はDNP50%、SIG社50%(DNPの連結子会社となる)。所在地は大日本印刷本社と同じ(東京都新宿区市谷加賀町1-1-1)で、事業内容は、SIG社が開発した「飲料・食品向け液体紙容器」と、その内容物を充填・包装する「無菌充填システム」の販売、および販売した同システムの修繕部品販売・保守サービス。
 SIG社の無菌充填システム(写真)は、果物、野菜、シリアル、ゼリーなどの小さい固形物を液体と一緒に充填できるのが最大の特長。また、1時間当たり最大2万4,000カートンの充填が可能で、紙容器では世界最高水準のスピードを有す。さらに、短時間で品種替えできるほか、包装資材のロスも少なく、多様な内容物に対応できる柔軟性と低コストの両立が可能。
 一方、液体紙容器は、再開封可能な口栓付き紙容器など、形態・容量・開封方法が異なる約100品種の製品を提供する。また、電子レンジ加温が可能な新容器“Heat & Go”も開発中で、この新容器と固形物充填を組み合わせて、加温可能な固形物入り飲料という新しいカテゴリーの商品提供が可能となる。
 今秋から充填機を導入し、包材の納入は2019年春に開始する予定。22年に日本の無菌紙容器市場2位のシェア獲得を目指す。                                         (Future 2018年3月12日号)

 

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