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国際紙パルプ商事/欧州最大手紙商を子会社化


 国際紙パルプ商事(KPP)は、フランスの紙卸売会社Antalis S.A.を子会社化する。Antalisの株式を保有するSequanaおよびBpifranceと、株式譲渡契約を締結した。Antalisの発行済株式のうち、保有割合75.2%をSequanaから、8.5%をBpifranceから、7月上旬を目途にそれぞれ取得する予定。併せて、Antalisと株式公開買付契約も締結した。関係法令上の手続き完了後、KPPが取得する予定の株式を除くAntalis全株式について、一株当たり0.73ユーロで株式公開買付けを行い、その後の一連の取引により非公開化する。
 欧州最大手の紙商であるAntalisは、欧州を中心に南米、アジア・パシフィック地域を含め世界41ヵ国で紙・紙関連製品の卸売を手掛けている。また、成長力の高いパッケージング事業やサイン&ディスプレイに強みを持ち、事業ポートフォリオ改革やEコマースへの投資も進めている。欧州に事業基盤を持つAntalisと、アジア・パシフィック圏を中心に事業展開するKPPの組合わせは、高い補完関係にあるほか、製品開発やブランド力の育成などでも期待できる。

 

(FUTURE2020年6月8 日号)

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