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丸富製紙、大二製紙/家庭紙製造で業務提携


 丸富製紙(本社:富士市比奈、佐野武男社長)と大二製紙(本社:富士市今泉、滝口陽子社長)は、このほど家庭紙製造に関する業務提携契約を締結した。

丸富製紙は家庭紙の専業メーカーだが、今後の需要拡大が見込まれるロングタイプトイレットペーパー(以下、ロングTP)およびハンドタオル(ハードタイプ)の供給体制強化が、かねて課題となっていた。一方、大二製紙は出版・印刷用途の特殊更紙を生産しているが、少子高齢化や紙媒体から電子媒体へのシフトといった構造的要因で、雑誌向けなどの更紙需要が大幅に減少する中、得意技術を活かせる新たな商品づくりを模索していた。

さらに大二製紙の本社工場と、丸富製紙のグループ会社である丸富コンバーティングおよび美藤製紙は隣接しており、立地だけでなく技術交流・人材育成交流面においても好条件を備えている。このような背景から、両社は約1年間の準備期間を経て今般の業務提携発表に至ったもの。

内容としてはまず、丸富製紙が大二製紙からハンドタオル用原紙の供給を受け、丸富製紙・原田工場においてハンドタオルを生産する。当初は月産200tからスタートし、販売状況を見ながら順次設備の増強を行う。またロングTPの加工委託も両社で計画している。

写真は業務提携を発表する丸富製紙の佐野武男社長(右)と大二製紙の滝口陽子社長。

 

(FUTURE2020年11月2日号)

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