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レンゴー/ミツカンとの段ボール物流効率化実証実験で成果


 レンゴーは㈱Mizkan(以下、ミツカン)と共同で、ホワイト物流の実現に向けた取組みとして、ミツカン栃木工場で使用する段ボールの物流効率化実証実験を実施。この結果、1日当たりの納入便数を約2割削減できることを実証した。

 経産省・国交省・厚労省は先頃、トラックドライバーの負担軽減をはじめとする物流環境の改善を目的に、「荷主と運送事業者の協力による取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン」を取りまとめたが、両社の実証実験はこのガイドラインの中でも有効な事例として紹介されている。

 現在、紙・パルプ業界では荷待ち時間の短縮をはじめ、トラックドライバー不足の解消やCO2の排出削減など、持続可能な物流環境の実現が急務となっている。こうした中、レンゴーとミツカンは新たな社会的価値の創造、全体最適化の観点から、物流の諸課題を情報の緊密かつ効率的な共有により解決することを目指した。

 実証実験で課題としたのは、レンゴー小山工場からミツカン栃木工場へ、定期的に納品している段ボールの配送効率化。従来はミツカン栃木工場からの発注に合わせて、レンゴー小山工場からその都度、段ボールを納入していた。その結果、日によって納入時間、積載量にバラツキが生じ、低積載率での輸送や配送便数の増加につながっていた。

 そこで、2019年10月から20年2月末にかけて計3回(1回当たり4~11日間)にわたり、ミツカン栃木工場からレンゴー小山工場間(17.1㎞)で実証実験を実施。対象品は、食酢、つゆ、たれなどのボトル製品用外装段ボールで、期間中の納入数量は平均して1日当たり約4万枚(約20t)とした。

(以下詳細はFUTURE2020年6月22日号)

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