トップページ > 業界ニュース > 紙・板紙需給速報6月/段ボール原紙と衛生用紙は19年比も国内出荷プラス

紙・板紙需給速報6月/段ボール原紙と衛生用紙は19年比も国内出荷プラス


 本製紙連合会が集計した6月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+11.0%の181.3万tで、3ヵ月連続の増加となった(2019年比は△5.1%)。以下、%表記は正体が前年同月比、斜体は19年同月比。
 国内出荷のうち、紙は+12.1%の87.0万t(△12.8%)、板紙は+9.9%の94.3万t(+3.2%)で、用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が+12.4%の61.6万tで3ヵ月連続の増加(△16.6%)。パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)は+10.2%の104.7万tで4ヵ月連続の増加(+2.0%)。主要品種の前年同月比は新聞用紙を除きプラス、19年同月比は衛生用紙と段ボール原紙を除きマイナスとなった。
 紙・板紙のメーカー輸出は+58.8%の17.3万tで18ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東アジア、南アジア向けが増加して+85.2%の4.4万tとなり3ヵ月連続増。パッケージング用紙は+51.5%の12.8万tで19ヵ月連続増。段ボール原紙を中心に東アジア、東南アジア向けが増加した。
 紙・板紙の在庫は前月比△7.1万tの195.1万tで前月の増加から減少に転じた。うち、グラフィック用紙は塗工紙、情報用紙が減少し、同△3.6万tの91.2万tとなり3ヵ月ぶりの減少。パッケージング用紙は段ボール原紙、包装用紙が減少して前月の増加から減少に転じ、同△2.9万tの95.4万t。衛生用紙も前月の増加から減少に転じて同△0.6万tの8.4万t。

 〔主要品種の動向〕
 新聞用紙:国内出荷は△2.3%の16.2万t。前月の増加から減少に転じた(△15.6%)。
 印刷・情報用紙:国内出荷は印刷用紙、情報用紙ともに増加し、+18.7%の45.5万tで3ヵ月連続増(△16.9%)。メーカー輸出は+85.2%の4.4万tで3ヵ月連続増。
 包装用紙:国内出荷は未晒、晒ともに増加し、+13.6%の5.3万tで3ヵ月連続増(△6.8%)。メーカー輸出は△11.8%の1.2万tで10ヵ月ぶりの減少。
 段ボール原紙:国内出荷は+8.9%の77.4万tで7ヵ月連続増(+5.0%)。メーカー輸出は+67.6%の9.8万tで19ヵ月連続増。
 白板紙:国内出荷は高板、特板、コート白ボールいずれも増加し、+14.2%の10.7万tで4ヵ月連続の増加(△5.0%)。
 衛生用紙:国内出荷は、トイレットペーパー、ティシュ、タオル用紙いずれも増加し、+10.7%の15.0万tで5ヵ月ぶりの増加(+2.7%)。

(FUTURE2021年8月23 日号)

ページのTOPへ