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北越紀州製紙/CNCの商用材料開発で加・アルバータ州と協力


 北越紀州製紙および連結子会社のAlberta Pacific Forest Industries Inc.(Al-Pac)は11月17日、カナダ・アルバータ州政府と、セルロースナノクリスタル(CNC)の商用材料開発に向けて協力関係を発展させることで合意した。
 カナダでパルプ製造・販売事業を展開するAl-Pacは、2010年からカナダ・アルバータ州の研究機関InnoTech AlbertaとCNCに関する共同研究を進めてきた。InnoTech Albertaでは、2013年からCNCのパイロットプラント(年産4,800kg)が稼働しており、CNCの材料開発、経済性、製造プロセスの改良などの点で飛躍的な発展を遂げる原動力となっている。
 CNCは、セルロースを硫酸処理することで得られる棒状のセルロースナノ素材。セルロース中の微小な結晶(クリスタル)部分を取り出していることからナノクリスタルと呼ばれる。サイズは幅3~10nm、長さ100~300nmで、CNFと比較して長さが短いため、CNCはライス(米粒)、CNFはスパゲッティに例えられることもある。化学薬品や塗工材料の流動性を変化させる効果や、摩擦抵抗を減らす効果、医療衛生分野での効能、包装の遮断性を向上する素材など、さまざまな用途への展開が期待されている。
 北越紀州製紙はCNFについても、省エネ効果や超微細粒子の捕集が期待できる空気清浄エアフィルター濾材や、触媒担持体や断熱材、吸着材などに利用可能な超低密度多孔質体(エアロゲル)の開発を進めており、今後も、日本でのCNFとカナダでのCNCの両輪で研究開発を進めていく。

(Future 2016年12月5日号)

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