- 平和紙業／カタログ・ポスター展で銅賞を受賞
- 平和紙業は、第51回全国カタログ・ポスター展（主催：日本印刷産業連合会、印刷出版研究所）の「カタログ部門 各種報告書」で、銅賞を受賞した。
平和紙業の環境報告書は、2001年6月の発刊から9年目を迎えた今回、冊子をA4サイズに変更し、またデザインも、従来の“紙”をモチーフにしたイラスト中心のものから、植物などを使ったアート写真に切り替え、自然が作り出すさまざまな形で自社のメッセージを表現した。
なお全国カタログ・ポスター展の受賞作品は先頃、東京都立産業貿易センターで一般公開された。最高賞に当たる経済産業大臣賞は、カタログの部がサントリーミュージアム［天保山］の「Less and More『純粋なる形象』」、ポスターの部が日本グラフィックデザイナー協会と広島国際文化財団の「『ヒロシマ・アピールズ』 2009年版」だった。 自社ブランドの厚物透明紙『ハイメノウ』を発売 また平和紙業はこのほど、かねて要望の多かった厚物の透明紙を、自社ブランド『ハイメノウ』の呼称で新発売した。
『ハイメノウ』のラインアップは、紙そのものの透明感を活かした「プレーン」と上品なパール加工を施した「パール」の2種類。品のある透け感がグラフィックの新しい表現を可能にする。書籍カバーをはじめ、“これまで使いたくたくても使えなかった現場で使える紙”として、同社では用途の拡大に期待を寄せている。（詳細は Future誌1月18日号 で）
- 小津和紙／紙選定・提供の「熈代勝覧」複製絵巻が完成
- 東京都中央区の東京メトロ「三越前駅」地下コンコースに、江戸時代の日本橋の町並みを描いた長さ約17mに及ぶ「熈代勝覧（きだいしょうらん）」絵巻（複製）が完成、道行く人々を惹きつけている。絵巻には楮（こうぞ）100%の機械抄き土佐和紙が使われているが、この用紙選定に当たったのが同地で江戸時代から紙商を営む老舗、小津産業グループの小津和紙である。
この展示は、「江戸東京・まちなみ情緒の回生事業」の一環として東京都と中央区の支援を受け、名橋「日本橋」保存会および日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会によって実施されたもの。日本橋地域の多くの団体がこの事業を支援しており、小津和紙も紙の選定・供給を通じて、この展示に協力した。
「熈代勝覧」絵巻とは、文化2年（1805年）頃の日本橋から今川橋にかけての大通り（現在の中央通り）を東側から俯瞰し、江戸時代の町人文化を克明に描いた貴重な絵巻物。作者不詳だが、一説では江戸寛政年間に活躍した戯作者、山東京伝ではないかとも言われている。原画はベルリン国立アジア美術館に所蔵されているが、今回の複製絵巻の設置により日本でも鑑賞が可能になった。
「熈代勝覧」とは、「熈（かがや）ける御代の勝（すぐ）れたる景観」という意味で、本絵巻には「熈代勝覧 天」と記載されているので、「天地人」の全三巻から成る可能性があるが、他の巻は現在所在不明。題字は当時著名な書家であった佐野東洲の描いたもので、絵巻には沿道にある88軒の問屋や店に加え、行き交う1，671人、犬20匹、馬13頭、牛4頭、猿1匹、鷹2羽ならびに屋号や商標が書かれた暖簾、看板、旗、などが克明に描かれている。なお1806年の「丙寅（ひのえとら）の大火」で建物の多くは焼失したとされており、その直前の貴重な記録と言える。（詳細は Future誌1月4日号 で）
- 日本製紙／業界最低密度の更本文用紙を発売
- 日本製紙はこのほど、更（ざら）本文用紙で業界最低密度を実現した新製品『ノーパックスーパーバルキー』を発売した。
『ノーパックシリーズ』は、紙厚70μmのツヤ更から160μmの大ラフ更まで、すでに幅広いラインアップを揃えているが、今回発売した『ノーパックスーパーバルキー』は、嵩を出したい雑誌やコミック誌に最適な140μm以上の大ラフ更本文用紙の新製品。独自の嵩高技術によって業界最低密度の0.32g／を実現しており、140μm品の比較では同社従来品より約8%軽くなる。
『スーパーバルキー』は、低密度化だけでなく印刷再現性も両立させている。一般的に、用紙を低密度にすると印刷インキの着肉性が低下するが、『スーパーバルキー』は、オフセット印刷と活版印刷の両方で、着肉性が低下することなく高い印刷再現性を発揮した。また、高い白色度とスッキリとした面感も特徴で、レディスコミック誌などにも適している。（詳細は Future誌1月4日号 で）
- 日本製紙クレシア／ウィルス対策製品を拡充
- 日本製紙クレシアはこのほど、新型インフルエンザの流行をにらみ、ウィルス対策製品を下記のラインアップで発売した。
(1)『クリネックス マスクもティシュー』…鼻と口に当たるマスク部分が6枚重ねのティシュでできており、マスクとして使用した後にティシュとしても使える2WAYタイプのマスク。マスク（24回分）と耳かけホルダー1組がセットになっている。
(2)『クリネックス ティシュー ウィルスストップ』…3枚重ねの真ん中のシートに抗ウィルス成分を塗布した高機能ティシュ。咳やくしゃみ、鼻をかむ時に出たウィルスを真ん中のシートがキャッチし、閉じ込めて感染力を消滅させる。
(3)『スコッティ キレイの仕上げハンドタオル100』…強度があり、吸水性が高いペーパータオル。家族間などでのタオルの共用を避け、接触感染を予防するアイテムとして発売した。
(4)『スコッティ 消毒ミストスプレーウェットガード（リキッドタイプ）60ml』…スプレータイプの消毒液。ベタつかず、手肌に優しい保湿成分配合で、外出時に便利な携帯サイズ。指定医薬部外品。
(5)『クリネックス ハイパードライ2倍巻き2ロール』（ペーパータオル）、『スコッティ 2倍巻き12ロール』（トイレットペーパー）…消耗品の備蓄をサポートする“2倍巻き”のペーパータオルとトイレットペーパー。（詳細は Future誌1月4日号 で）
- コクヨ／検索と整理がしやすいノート『エッジタイトル』
- コクヨグループのコクヨS&Tはこのほど、記載した情報を検索しやすく、整理しやすいノート『エッジタイトル』シリーズを発売した。
コクヨS&Tが、ノートの取り方について調査したところ、社会人の多くは、ノートを取る際に学生時代と同じように時系列にただ書いているという結果が出た。しかし、教科別にノートを分けるだけで整理できる学生とは違い、社会人は1冊のノートにさまざまな種類の情報を書く。それにもかかわらず学生時代と同じようなノートの取り方をしているため、社会人はノートに対して「検索性が悪い」「整理しにくい」という困り事を抱えていることが分かった。
そこで同社は、それらの不満を解消するノートとして、ページの端に日付とタイトルが記載でき、案件が色分けできる罫にした『エッジタイトル』を発売。品揃えはノートブック4種とツインリングノート5種を揃え、ツインリングノートには取り外し可能な仕切り付きタイプもラインアップした。（詳細は Future誌1月18日号 で）
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